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生きづらいアダルトチルドレンの一生の心を支えてくれた言葉

◉誰かの何気ない一言が、わたしの一生の心の支えになった

アダルトチルドレンとして生きていると、日々生きづらいと感じることが多いですよね。

そんなとき、「自分を支えてくれる心の支えがあったら」と思うことはありませんか?

いくら頑張っていても苦しくてたまらないとき、一生の心の支えになるものがあったら。

「心から信頼できる相手もいないし、そんな支えなんて、あるわけないじゃない」

あなたはそう言いたくなるかもしれませんね。

でも、実はあるんです。

それは『誰かからの何気ない一言』です。

そう言われても、あなたは「何気ない一言が本当に人生を支える力なんてあるの?」って思うかもしれませんね。

なぜわたしがそんな風に言い切れるのか。

それは、わたしも一生の支えになる言葉をもらったことがあるからです。


◉一生忘れることのない言葉

アダルトチルドレンと自覚する人たちは、その生い立ちから自己肯定感がとても低いです。

そして自己肯定感の低さのあまり、逆に自意識がとても強い傾向にあります。

そんな救いのない世界でボロボロになりながら、自分を保つために一生懸命生きています。

そんな時、そんなあなたの姿を見て、思いもかけない言葉をかけてくれる人が現れることがあります。

わたしがその言葉をもらったのは、20年ほど前のこと。

それは家具と生活雑貨をあつかうお店で働いていた頃です。

わたしに言葉をかけてくれたその人は、お店の同僚の若い女の子で、ちょっとつかみどころのない、何を考えているかよくわからない人でした。

そんなに深い話をしたこともない間柄でしたが、ある時、ぽつりとその子はわたしに話しかけてきたのです。

「なぎのさんは『ライフ・イズ・ビューティフルのグイト』みたいですね」と。

わたしは、はっとしました。

『ライフ・イズ・ビューティフル』というのは第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた映画です。

グイドというのはその作品の主人公で、過酷極まりない環境下でも、愛する人のためにユーモアを絶やさず希望を与え続ける人でした。

その同僚の子は、わたしが『ライフ・イズ・ビューティフル』を観ていることは知らなかったはずです。

そして、わたしはその映画がとても好きだったので、その子がそんなことを言うなんてと、びっくりしてしまいました。

その時期のわたしは、苦しさでいっぱいでした。

家具屋というのは、昔からかなりの売り上げ至上主義の業界で、とても自分には合わない売り方をしていました。

自分の魂が違うと叫びながら、それでもなんとか自分を保とうと消耗した日々を送っていました。

そんな日々の中、思いもかけない人から、思いもかけない言葉をもらったのです。

わたしのことを、「グイドみたい」と言ってくれる人がいた。

わたしをそんなふうに見てくれていた人がいた。

その子はどんな気持ちで、その言葉をわたしにかけてくれたのでしょう。

ひょっとしたら、とっくにその子も覚えていないような軽い気持ちだったのかもしれません。

それでも、その言葉がどれほどわたしを勇気づけて支えてくれたことでしょうか。

その後の人生で生きづらさにもがく日々、ふと思い出してはあの時の嬉しさを思い出すのです。

わたしは一生その言葉を忘れることはないでしょう。

◉あなたの何気ない一言が誰かの心の支えになる

そんなことがあって、わたしも誰かにその人の素敵なところを伝えたい時は、恥ずかしがらずに伝えようと心掛けています。

必ずしもその言葉が、その人にとって大きな意味を持たなくてもいいのです。

あなたが伝えたいと感じたその人の素敵なところは、本人も気づいていないかもしれません。

ピンとこない顔をされることもあるかもしれません。

それでもいいのです。

あなたがその人の素敵なところを見つけられたのですから。

どう受け取るかは相手の方におまかせすることにして、あなたも軽やかに言葉を送ってみてはいかがでしょう。

生きづらい人生を生き抜いてきた「あなたからの言葉」は、いつか誰かが辛い気持ちになったとき、その人の心の支えになるかもしれないのですから。

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